看護職には看護師、保健師、助産師、準看護師の4種類があります。このうち、看護師、保健師、助産師は、国家試験に合格して厚生労働省から免許を得る必要があります。準看護師は、都道府県が行う地方試験に合格することで都道府県知事から免許を得る必要があります。なお、免許は一度取得すると永続的に使えるため、更新は不要です。
看護職というと、一般的に女性を思い浮かべます。以前は、看護と言えば女性が主流でしたが、男性患者からは女性に相談しにくいことも多く、そういったケースでは男性看護師の存在が求められます。では、看護職 150万人に対して、男性と女性の割合をみていきましょう。また、以前は女性は「看護婦」、男性は「看護士」と呼んでいましたが、保健師助産師看護士法が施行され、男女共に「看護師」と名称が統一されました。
2011年の統計では日本で働いている看護職の人数は、約150万人いるそうです。日本の人口との比率をとると、実に85人に1人の割合で看護の仕事をしていることになります。
女性の労働人口は2600万人程度ですので、看護職の割合は女性の労働人口のうち約5%程度を占めることになります。
看護師150万人のうち男性が占める割合は5万人であり、5%程度になります。男性看護師は2000年頃は2万人程度でしたが、2010年では5万人を超え、10年で2倍以上に増加しています。そして今現在も増加傾向にあります。
男性看護師は以前は精神科で働いていましたが、現在では、小児科、整形外科、内科、外科など活躍の場は広がっています。
田舎に行けば、医療療養型の病棟が多く、女性看護師・男性看護師とわけて仕事しなくてもうまく仕事が進む現場が多いそうです。離島では車の運転やヘリに乗ることもあるので、男性看護師だと見てて安心ですね。